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PRESS RELEASEプレス情報

2018年06月01日 日刊建設産業新聞

大賞の福徳技研らに表影状

2018年06月01日 日刊建設産業新聞 | プレス情報 | 福徳技研株式会社徳納氏「仲間に感謝、建築にも波及を」

 中国地域ニュービジネス協議会(細川匡会長)が市場性のあるニュービジネスを展開する企業等を表栄する第26回中国地域ニュービジネス大賞表影制度の表影式が5月29日、広島市中区のANAクラウンプラザホテルで開かれ、「ASRや塩害により劣化したコンクリート構造物の補修技術」で大賞となった福徳技研に加え、優秀賞3社、特別賞5社に対して細川会長から表影状が手渡された。
 大賞は経済産業局長も兼ねていることから、細川会長、波留静哉経済産業局長それぞれから表彰状が授与。
 受賞謝辞に立った徳納剛社長は、応募を推薦した広島信用金庫、技術の黎明(れいめい)期を支えた仲間である広島ガステクノサービス、極東興和、井上建設らの名をあげ、「これらの方々や一緒に苦労してくれた社員、家族の協力がなければ今回の受賞はなかった」と深い感謝の意を表明。今後については、「受賞を機に土木だけでなく建築分野にも広げ、海外も視野に入れていければ。この技術を中国地方初の技術としてますます展開させるとともに、コンクリートという大切な社会資本整備に取り組みたい」と述べた。
 同社の「ASRや塩害により劣化したコンクリート構造物の補修」は、構造物の劣化に対し、亜硝酸リチウム溶剤を注入することで再劣化を防ぐ「リハビリ工法」と呼ばれる技術。
 安全性と耐用年数を高め、建て替えと比較して低コストな社会資本延命策として高い評価を獲得しているだけでなく、工法や補修材を自社独占ではなく広く普及させるため、コンクリートメンテナンス協会等を設立して全校的な普及活動を展開している。
 このほか、建設業に関連する技術では、「多目的スモールハウス事業の全国展開」で植田板金店、「個性的な会談の提案型営業による市場開拓」でタハラがそれぞれ特別賞を受賞。
 審査会会長を務めた広島大学の井上善海名誉教授は、「いずれもほとんど差がないほど素晴らしい技術。本日を新たなスタートとし、ますます磨きをかけてほしい」と講評した。
 その他の受賞者は次の通り。
 【優秀賞】
 スペース・バイオ・ラボラトリーズ「患者に歩く喜びと笑顔を届ける歩行補助装置」▽D&Tファーム「次世代作物で農業革命を、日本をバナナの輸出国に」▽YOODS「ハンドアイ3Dカメラによるロボットピッキングシステムの製品化」
 【特別賞】
 鳥取林養魚場「陸上循環濾過養殖システムの事業化」▽広島マツダ「広島の象徴的商業施設『おりづるタワー』の企画、運営」▽MICOTOテクノロジー「外観・内部ともに人を再現した生命感じるロボット"mikoto"」