MENU
PRESS RELEASEプレス情報

プレス情報

2017年05月15日 中建日報

サロンで軍艦島調査速報|JCMAと県コンクリ診断士会|「平和の灯」有志で補修工事へ

2017年05月15日 中建日報|サロンで軍艦島調査速報|JCMAと県コンクリ診断士会|「平和の灯」有志で補修工事へ 広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長=写真)が2カ月に1度開催している「コンクリート診断士会サロン」が9日、広島市中区で開かれ、会員約30人が参加。長崎市端島(軍艦島)での現地研修会の調査結果のほか、昨年からボランティアで実施している「平和の灯」調査事業についての近況を報告した。
 サロンは、会員の技術向上と相互親睦を目的とした勉強会として定期開催しており、今回で第29回を数える。
 この日の主題は、(一社)コンクリートメンテナンス協会との共催で先月実施し、約40人が参加した軍艦島での現地研修会について。当日も同行した同会顧問の十河茂幸(近未来コンクリート研究会)が調査速報と称して当時のまま放置され、現在も劣化・崩壊が進むコンクリート構造物の現地調査のもようを写真で振り返りながら、劣化状況についての見解を発表。
 また、鈴木智郎副会長(復建調査設計)は、同会が手がけている広島平和記念公園内のモニュメント「平和の灯」の補修調査事業について近況報告した。
 同事業では、昨年5月に劣化状況調査、今年1月には調査結果を受けての補修工法選定試験をいずれも会員有志のボランティアで行ってきており、その結果、亜硝酸リチウムによる劣化の抑制や酸化チタンコートによる表面のコーティング、シラン系表面含浸材による緻密化などの対策が有効であることが判明した。
 今後は管理者である広島市と連携を取りつつ、再度会員有志のボランティアを募集。奉仕活動としての補修工事を実施する予定という。
 なお、終了後には恒例の懇親会も催された。