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2016年08月22日 建設新聞社

250人が最新の動向や技術を学ぶ|コンクリ構造物の補強・補修フォーラム|コンクリートメンテ協会

2016年08月22日 建設新聞社|250人が最新の動向や技術を学ぶ|コンクリ構造物の補強・補修フォーラム|コンクリートメンテ協会 コンクリートメンテナンス協会(徳納武使会長)は19日、コンクリート構造物の補強・補修に関するフォーラム2016を仙台市の仙台国際センターで開いた。約250人の参加者が、東北地方整備局道路部道路保全企画官の山口満氏や、同協会技術委員長の江良和徳氏らの講演を通じて、コンクリート構造物の補強・補修を取り巻く最新の動向や技術を学んだ。
 このフォーラムは、コンクリート構造物の補強・補修に関する情報共有を目的として全国10ヵ所で開催。締めくくりとなる宮城会場で、徳納会長は「これまでのコンクリート補修は対処療法がメインだったが、老朽化の現状を定量的に把握した上での補修を通じて、構造物の寿命を延ばすことが重要。このフォーラムが構造物の長寿命化に役立つことを願っている」とあいさつした。
 講演で東北整備局の山口氏は、コンクリート構造物の老朽化に関する東北の現状として▷2015年度時点の点検実施率は、道路橋が30%、トンネルが33%▷損傷傾向は、鋼橋では腐食・床版損傷、PC橋では剥離・鉄筋露出が多い▷床版の新たな劣化形態として「土砂化」が見受けられる▷自治体への支援として、三島大橋(福島県三島町)で直轄診断と修繕代行事業、沼尾シェッド(福島県下郷町)で修繕代行事業を実施した──ことなどを報告。その上で「維持・補修に配慮した設計が必要」と訴えた。
 また、同協会技術委員長の江良氏は、劣化状況に応じた補修工法選定の基本的な考え方を解説。この中で江良氏は、塩害による劣化とアルカリシリカ反応による劣化について①潜伏期②進展期③加速期④劣化期──といった劣化過程に応じて、それぞれ講じるべき対策を具体的に示した。