建築塗装・橋梁塗装・塗り替え・コンクリート補修・補強は福徳技研

建築塗装、橋梁塗装、塗り替え|福徳技研株式会社
活用の達人に学ぶ コンクリート診断士で人とつながる|福徳技研株式会社 建築塗装、橋梁塗装、塗り替え 、土木構造物の補修、コンクリートの塩害・中性化・アルカリ骨材反応対策の調査・設計・施工 コンクリート構造物の補修・補強に関する調査・設計

プレス情報

2013年02月11日 日経コンストラクション

活用の達人に学ぶ コンクリート診断士で人とつながる

2013年02月11日 日経コンストラクション
 徳納武使氏は、塗装工事や既設コンクリート構造物の診断および補修を手掛ける福徳技研(広島市)の2代目社長だ。2010年にコンクリート診断士を取得。コンクリートの専門技術者としての自信を得るとともに、自ら設営する会社のトップセールスに役立てている。
 同社で働く十数人の社員にはコンクリート診断士や技術士などの有資格者がそろい、社長が経営や営業に専念しても業務に支障はない。そのため、徳納氏は当初、「社長の仕事は有資格者の社員をうまく使って事業を運営すること。自分で資格を取る必要はない」と考えていた。
 福徳技研は旧社名が福徳塗装工業で、以前は建築・土木工事における塗装工事を専門としていた。徳納氏も東京の塗装工事会社での修業を経て1983年に入社した。
 同社がコンクリート構造物の診断や補修の事業に進出したのは15年ほど前だ。「バブル経済崩壊後の不況が長引いたことへの危機感から事業を多角化した。私自身、大学では海洋土木を専攻してコンクリートに関心を持っていた点も影響した」と徳納氏は娠り返る。
 

技術者の世界では資格が必要

 福徳技研はそれ以降、亜硝酸リチウムを注入してコンクリー卜構造物のアルカリシリカ反応や、塩害、中性化を抑制する工法の研究開発と施工に力を注いできた。
 そして98年、既設コンクリート構造物の術修工事に取り組む県内の同業者や同社の元請けとなる建設会社を集めて、広島県コンクリートメンテナンス協会を設立、会長に就任した。学識者など外部からも講師を招いてセミナーを開催し、会員や建設関係者の勉強の場にするとともに、既設コンクリート構造物の補修工事を担う専門工事会社の存在を広くアピールするのが狙いだ。
 工法の共同開発者である極東興和(広島市)に勤め、同協会を技術顧問として支える江良和徳氏は、そんな徳納氏の活動ぶりを「弁が立ち、人間関係を広げる能力はすごい」と評する。
 だが、コンクリート診断士を取る前の徳納氏は、人知れず劣等感を抱えていた。専門資格や博士号を持つ社外の学識者、技術者などと接する機会が増えるにつれて、「この人たちと比べれば、自分は口先だけのペテン師みたいなものではないのか」という思いが募ってきたのだ。
 社長として建設コンサルタント会社に自社の工法を売り込みに行って、徳納氏の説明ではなかなか決まらなかった採用が、江良氏の追加説明で決まったことがあった。江良氏は工学博士に加え、コンクリート診断士と技術士を持つ。徳納氏は、「やはり技術者の世界では資格の有無がコミュニケーションに大きく影響するのか」と痛感した。
 自社の社員は専門の資格を保有している。でも営業や社外活動では、自分が前面に出なければならない。一級土木施工管理技士は取得済みだったものの、コンクリートの専門資格ではない。それだけでは劣等感を解消できなかった。
 そんな思いを抱えるなか、広島県コンクリートメンテナンス協会に加盟している建設会社に勤める大学の後輩が、2009年にコンクリート診断士を取得した。徳納氏は「自分より15歳も若い後輩が取れるなら自分にも可能なはずだ」と一念発起。診断士取得に向けて動き始めた。
 

コンクリート事業で利益を出す

 当時既に50歳を過ぎていたうえに、夜は社長として毎日のように接待の宴席がある。受験勉強は容易でなかった。宴席では普段よりもハイペースで飲んで早めに解放してもらい、早寝を心掛けた。翌朝4時か5時には起床して勉強の時間を捻出したという。
 「受験勉強をするなかで、自分はまだコンクリートについて不勉強だったと分かった。たとえ不合格でもこの勉強は無駄ではないと確信した」(徳納氏)。こうした努力を重ね、初めての受験で、合格を勝ち取った。
 診断士となってからは、「自分も技術者という自覚ができた。学識者が相手でも堂々と話せるようになったJと徳納氏は言う。極東興和の江良氏も、取得後の徳納氏を、「協会や営業の活動で、態度や物腰に自信を感じるようになった」と評する。
 さらに診断士の取得後には、社名から「塗装」という言葉を外して現社名に改め、コンクリート関連の事業を本業に据える姿勢を明確にした。現在、同事業のウエートは売上高では3分の1程度だが、利益では約半分を占めているという。塗装工事と比べて専門性が高く、利益率が高いとみた狙いが当たっている。
 徳納氏は、11年に江良氏らとともに広島県外のコンクリート構造物の補修工事会社などを集めて、一般社団法人のコンクリートメンテナンス協会を設立、代表理事に就任した。資格に裏打ちされた技術者だというプライドを胸に、広島県コンクリートメンテナンス協会で取り組んできた活動を県外に展開し始めた。
 

福徳技研社長 徳納武使氏 とくのうたけし

1955年生まれ。77年3月に東海大学海洋学部海洋土木工学科を卒業し、米国ボストン大学大学院で広報学を専攻、81年に修了した。81〜83年に東京の塗装工事会社に在籍した後、83年4月に福徳塗装工業(現-福徳技研)に入社。2001年4月に社長に就任して現在に至る。この間、98年4月に広島県コンクリートメンテナンス協会を設立。10年3月にコンクリート診断士を取得した。