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2012.07.06 中建日報

タフガードQ-R工法 「塗るだけ」ではく落防止 工程短縮で最大30%コスト減

2012.07.06 中建日報 日本ペイント販売が開発した、塗るだけでコンクリート片の剥落を防止できる剥落防止システム『タフガードQ-R工法』が、その優れた施工性・工期短縮効果や昨今のコンクリート構造物補修に対する社会的ニーズの高まりなどから注目を集めている。
 塩害・中性化・ASRや酸性雨などでコンクリート構造物が劣化し、コンクリート片等が剥落・落下する事故は全国各地で発生しており、対策工法としては速続繊維シートを有機樹脂で包合・積層し、落下を防止する繊維シート工法が主流だが、工程が多いために工期が長くなることや、複雑な形状の箇所や狭小部での施工が難しいことなどの課題が指摘されてきた。
 『タフガードQ-R工法』は、従来工法のように繊維シートに頼らず、厚膜柔軟形(伸張率45%)のポリウレタン樹脂のみで耐荷重性能・変形追従性能を満足、落下を防止できることが最大の特徴で、施工は素地調整、プライマー、中塗り、上塗りの4工程で完了。従来工法よりも工程・工期を短縮できることから最大30%(同社試算)の工事コスト低減が可能になるほか、こてやローラーで「塗るだけ」であるため施工性も高く、使用する樹脂塗料は優れた速乾性、防食性も備えており、無溶剤で環境にも配慮している。
 同工法は平成19年にNETIS登録(KK-040054-V)され、東京・大阪・名古屋などの大都市圏の橋梁補修工事を中心に23年度末までに約350件(約22万m2)の施工実績をあげており、中国地方でも鳥取県などですでに実績がある。
 日本ペイント販売顧客推進本部関東鉄構営業部の中丸大輔係長は、「高齢化したコンクリート構造物を適切に維持管理し、長期的に使用するためにはメンテナンスが重要になる。メンテナンス方法として同工法の採用は増えており、今年度は全国で7.5万m2の施工を見込んでいる」と話す。
 なお、同工法は品質向上のため、工法協会による責任施工方式を採用。中国地方における窓口は福徳技研(広島市中区東千田町23-26、電話082-243-5535)、三興塗料広島営業所(安芸郡海田町月見町3-30、電話082-822-5069)らが担当している。