明泉寺陸橋補修工事
2008年度に引き続きの2009年度の発注である。
2008年度の施工部分は外観目視では再劣化は発生していない。
ASRリチウム工法の有効性が証明された。
また、使用材料の浸透拡散型亜硝酸リチウム40%水溶液の有効性も証明された現場でもある。
施工前
(文書は井上建設の峰松課長のブログより引用)
昨年度・今年度と2年渡り、福山市にある明泉寺橋の補修工事を行いました。
ASRで酷く劣化した橋でしたが、ASRリチウム工法によって寿命がグーンと伸びました!
これは着工前の写真ですが、黒板を持って写っておられるのが元請さんの陶山所長です。
昨年に引き続き大変お世話になりました。
高圧洗浄
ではここからダイジェストでお届けします!
と言っても私は営業屋なので弊社のエース今井(酒豪)さんからもらった写真を使って、いかにも自分が現場に居合わせたかのように書いていきます(笑)
まずは下地処理です。
高圧水洗浄で表面の汚れを落します。
損傷調査

う〜ん。アル骨で劣化した時のクラックは大きいですね。
1mmくらいあります。
(けんちゃんによると「まだまだ可愛いもの」らしいです。)
損傷調査です。
福徳塗装工業の末次プロ(けんちゃんの愛弟子)の指揮のもとクラック調査がおなわれました。
写真は発注者の立会を受けているところです。
ひび割れ注入
徳納社長自慢の低圧注入器です。
2種類のバネを使用したりとアイデア満載の優れものです。
ASRリチウム工法の時は低圧注入で、浸透拡散型亜硝酸リチウムを使用しません。後工程で高圧注入で浸透拡散型LiSo2ー40%を使用するのでここはひび割れをスラリーで充填してひび割れによる不規則な拡散を防止することが目的です。
表面露出防止
高圧注入時に微細なクラックから亜硝酸リチウムが漏れ出すのを防ぎます。
鉄筋探査
この後の削孔で鉄筋を破断しないように入念に行います。
これも末次プロの指揮のもと、エース今井も探査しました。
削孔
探査結果を踏まえて、配孔計画をたて削孔します。
最終的にこの孔はグラウトで埋戻さなくてはならないので、下方向に若干勾配をつけて削孔します。
極東興和の岡田課長(コンクリートマイスター)曰く、「試行錯誤の末に決めたこの角度がミソ」だそうです。
高圧注入
加圧パッカーが差し込まれ、いよいよ注入です。
各孔毎の試験注入の後、本注入が行われます。
正義の味方「亜硝酸リチウム」が劣化した躯体内部にジワジワと浸透していきます。
太り続けている「反応性骨材」も、これからは理想的な体型を維持できるようになると思います。(うらやましいなぁ)
圧入管理
注入機のカウンターで、圧入量・圧入速度を管理していきます。
油圧式なので全てデータはデジタルで管理できます。
浸透確認
採取したコアに試薬をかけて、亜硝酸リチウム水溶液が物理的に拡散しているかどうかの確認を行います。
現場サイドはドキドキです。
これは監督員の立会で行います。
完成
写真に写っておられるのは監督員の清原さんです。
この工法について、すごく勉強しておられてメッチャ詳しいです。
大変お世話になりました。